特集

まずは一眼カメラとスマホの違いを知るべし!【料理&スイーツ写真の一眼テクニック①】

料理撮影のポイントとして「ピント、明るさ、光、構図」は一眼カメラでの撮影時も同様に大切である。これらを料理撮影の基礎として踏まえつつ、さらに一眼カメラの特徴に注目し、細かな設定やレンズの選択を行おう。本企画では、4回にわけて一眼カメラを使ってより見栄えよく写すプロの技を紹介する。第1回は「一眼カメラとスマホの違い」について解説する。

 

料理&スイーツ写真の一眼テクニック
② ディナーの雰囲気を生かして撮影するには? https://capa.getnavi.jp/special/295031/
③ 光の当て方で「シズル感」が大きく変わる!? https://capa.getnavi.jp/special/295035/
④ レフ版やマクロレンズを使って一味違った料理写真に! https://capa.getnavi.jp/special/295046/

 

高画質&ボケ描写が一眼のウリ

一眼カメラとスマホで撮った写真の大きな違いは、画質とボケだ。

 

一眼カメラの撮像素子はスマホの何倍もある大きさなので、被写体の細部もシャープに写すことができる。被写体が細部まで描写されると、素材の質感や立体感、色合いなども美しく再現され、より美味しそうに写せるのだ。昨今のスマホのカメラもかなりシャープに写せるようになったが、画面サイズ以上に大きく拡大していくと、どうしても粗さを感じてしまう。

<スマホで撮影>


スマホの画面上で見るとシャープに見えたが、拡大すると粗さを感じるほか、エビの質感もイマイチ。一眼カメラと見比べると、画質の差がはっきりする。

 

<一眼カメラで撮影>


スマホと同じ条件で撮影しているが、画質とボケについては一目瞭然。メインのエビはシャープに写り、前後の食材は大きくぼけているので、主役が明確。また、一眼カメラのほうが色や質感の面でも美味しそうに見える。

 

一眼カメラの撮像素子の大きさはボケにも関わってくる。料理写真で背景をぼかすメリットは、主役を目立たせることと立体的な描写が得られることにある。撮像素子が大きいほど、大きなボケが作りやすい。スマホでも背景をぼかすことは可能だが、クローズアップしないとボケは作れないし、雑誌で見るような大きなボケには程遠い。

 

その点、一眼カメラはそれほどクローズアップにしなくても背景をぼかせるうえ、レンズの絞りを開けたり、焦点距離の長いレンズに変えたりすれば、よりぼかすことが可能だ。またボケ具合を細かく調整できるので、自由度が高い撮影が行える。

 

さらに、一眼カメラではさまざまな撮影設定を自在に変更できるのもポイントだ。大幅な明るさの調整やホワイトバランスによる細かな色合いの調整が可能なほか、暗所では感度を上げてブレを防ぐなど、さまざまな機能を使って思いどおりに仕上げられる。スマホでも撮影用アプリを使って細かい設定を行ったり、写真アプリで撮った写真に加工したりすることはできるが、一眼カメラの画質とボケ描写は得られない。


フルーツタルトを斜めから撮影すると背景が離れるので大きくぼける。これはスマホでも同様だが、一眼カメラだとボケの大きさが違う。また真上から撮るとピントを合わせた部分と背景が近いのでぼけにくいが、一眼カメラならほんのりとぼかせる。