特集

【ジャンクション夜景の撮影術①】大迫力かつダイナミックな描写撮影するためのレンズとは!?

昨今、工場夜景がブームになっていることは言うまでもないが、次に来る被写体のムーブメントとは? 工場夜景にひけをとらないダイナミックな夜景がほかにもある。そう!それは「ジャンクション夜景」だ。大型建造物ならではの迫力と、夜景としての煌びやかな魅力が詰まっている。ここでは、ジャンクション夜景撮影の基本から応用まで、大迫力かつダイナミックに撮影できるテクニックを紹介しよう。

 

 

通常の夜景撮影と同様のカメラ設定でOK

ジャンクションに限らず、夜景撮影の基本は三脚を使った長時間露光だ。そしてシャープで鮮明な画像を得るために、ISO感度はなるべく低くし、F値は開放から2〜3段絞る。撮影モードは絞り優先オートなどの自動露光でOK。これらの設定で数秒から秒ぐらいの露光時間で撮ることができる。ピント合わせもAFで合焦するので問題ない。

巨大なジャンクションに近づいて撮影すれば、レンズの選択は超広角から広角の出番が多くなる。都市やその近郊のジャンクションは何層にも道路が重なっているので迫力がある写真になるが、地方では広い敷地に平面的に広がることが多いので、写真的には構図を組み立てるのが難しい。

作画する際は道路の奥行きを生かして、遠近感が出るポジショニングやフレーミング選びが欠かせない。描写が平面的だとジャンクションの迫力が出ないので注意しよう。

 

基本テクニック

超広角~広角レンズを使って見上げて撮る

遠近感が出るようなポジション取りやフレーミングにする
首都高速堀切ジャンクションの合流部を、荒川の土手から撮影。左右から集まった高架が奥に向かって伸びていく個所を、構図のやや右に配置して遠近感を強調した。左下に小さく見える東京スカイツリーや光芒が伸びた街灯が構図のアクセントだ。この場所のように、合流や分かれ道は絵にしやすいポイントでおすすめ。

キヤノン EOS 5D Mark Ⅲ EF17~40ミリF4L USM 絞り優先オート F11 13秒 ISO200 WB:白色蛍光灯

 

 

合流や分かれ道、交差、入り組んだ部分を狙うのがコツ
新路線とつながり大きくなった横浜の生麦ジャンクション。幾重にもなった高架道路を16ミリ相当の超広角で一般道も入れて切り取る。これにより、交差点を右折してきた車のヘッドライトの光跡も入り、良いアクセントになってくれた。都市部ではこのような何層にも重なった部分があり、そういった所を狙うと自然と迫力が出る。

キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ EF16~35ミリF4L IS USM 絞り優先オート F11 10秒 ISO100 WB:マニュアル

 

 


左右に横切る高架道路で奥行きが阻害された。一般道に左奥へ伸びる光跡があれば遠近感がもう少し誇張できたかもしれない。
 

■俯瞰アングルも面白いが撮影場所が限られる

ジャンクションを上から撮れたら、本線上を行き交う車のライトが光跡になるのだが、実が俯瞰できれいに撮れる撮影ポイントは案外少ない。ここは数少ない光跡と夜景がきれいに撮れる場所、首都高速の辰巳ジャンクションだ。辰巳第2パーキングエリアから撮影している。
 

 

写真・解説/川北茂貴