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【イルミネーション&ライトアップ撮影の実践⑩】光輝く並木道は遠近感がカギ!

冬は街にイルミネーションやライトアップされた被写体があふれ、カメラを向けたくなる季節。ここでは、それらをキレイに撮るためのカメラ設定や撮影機材などの基本知識から、ツリーやタワー、建物など、被写体ごとの対応法までを紹介。

基本編ではイルミネーションやライトアップの撮り方の基本を紹介したが、ここからは被写体ごとの細かな撮り方や注意点を解説。今回は「並木道」。

 

 

【基本編】

1. 特別な機材は必要なし!使用機材はコレだ!
2. カメラ設定は試し撮りで適宜確認!
3. イメージ通りに仕上げるカメラ設定は?
4. 真っ暗?トワイライト?撮影のベストな時間帯
5. 華やかに仕上がる構図は空間の切り取り方で決まる!

【実践編】

1.「ツリー&オブジェ」の前編 ツリー&オブジェは前ボケでふんわり仕上げ
2.「ツリー&オブジェ」の後編 光り輝く華やかさは多重露出機能を使って演出!
3.「光のイベント」の前編 光のカーテンで画面を埋め尽くそう!
4.「光のイベント」の後編 広角レンズで躍動感のある構図を狙おう!
5.「タワーのライトアップ」の前編 遠景のタワーは望遠レンズで大きく引き寄せよう!
6.「タワーのライトアップ」の後編 近景のタワーは広角レンズで全体像を取り入れよう!
7.「建物のライトアップ」の前編 一年中撮れる建物は脇役で個性を出す!
8.「建物のライトアップ」の後編 ノスタルジックな建物と高層ビルのマッチングはどう撮る?
9.「ブリッジのライトアップ」 ブリッジは水面の反射で光を増幅!

 

遠近感をつけて長く続く輝きを表現しよう

イルミネーションが施された並木道は、この時期ならではの風物詩。規模の大小はあれど、各地で催されているので、撮影に訪れるにも便利だ。並木道のイルミネーション撮影で重要なのが遠近感描写。遠近感があると、光り輝く様子をより長く見せられて、結果、光あふれるきらびやかな写真になる。そのためには、広角レンズの使用と前後の被写体の対比がカギとなる。

 

撮影テクニック1

広角レンズで狙うと遠近感が容易に引き出せる
広角レンズで並木を少し見上げるようにして撮れば、手前から奥まで遠近感を誇張して撮れる。ここで重要なのは、画面上部にもイルミネーションが入るように撮ること。1本の並木に寄って大きく捉えるといい。離れた位置から狙うと、全部が小さく写って印象が弱くなってしまう。
 

24ミリ相当

歩道から見上げるように縦位置で撮る。24ミリ相当の広角レンズなので、見た目以上に遠近感が強調されて奥行きが出た。また上部のイルミネーションにだけクロスフィルターを掛けて、輝く木を演出している。

24ミリ相当 絞り優先オート(F11 3.2秒) ISO160 WB:日陰

 

 

イルミネーションが輝く“ 並木道”にはこんな撮影もおすすめ!

クロスフィルターの部分使いで、派手過ぎないキラメキをプラスする
イルミネーション撮影で役立つアクセサリーとしてすすめたいのがクロスフィルター。光源から光芒が放射状に伸びて、キラキラ感が増す。各メーカーからいろいろ発売されているので、レンズ径に合ったものを試してみよう。

ケンコー・トキナー
R-パーシャル・クロススクリーン
通常の商品は構図全面にクロスの効果が表れるが、これは1/4の面積だけ。その部分を回転して使う。
(価格/58㎜径 4200円 ほか)
 

ノーマル写真

構図の1/4にだけクロスの効果が表れる、上のフィルターを使って撮影。ここでは手前に大きく写った並木の上部にクロスを効かせた。並木全部だとキラキラが多くなり過ぎてうるさいが、1/4だと上品かつきらびやかに決まる。

 

撮影テクニック2

画面手前に人物や車などの被写体を入れても奥行きが出せる
どうしても輝く並木を撮ることだけに気を奪われがちだが、脇役を入れることでも遠近感を引き出せる。撮影中に気になる車や人物などを見つけたら、画面手前に大きめに入れてみよう。こうすることで画面の手前と奥とでメリハリがつき、自然と奥行きが出てくる。
 

後ろ姿の人物が向こうを眺めていることで、その視線の先に続く奥行きが連想される。後ろ姿なので顔も隠せて一石二鳥だ。
 

 

車に反射したイルミネーションが印象的だったので、それを大胆に手前に配置した。奥行きと、現場の臨場感が写り込んだ。