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【イルミネーション&ライトアップ撮影の実践④】広角レンズで躍動感のある構図を狙おう!

冬は街にイルミネーションやライトアップされた被写体があふれ、カメラを向けたくなる季節。ここでは、それらをキレイに撮るためのカメラ設定や撮影機材などの基本知識から、ツリーやタワー、建物など、被写体ごとの対応法までを紹介。

基本編ではイルミネーションやライトアップの撮り方の基本を紹介したが、ここからは被写体ごとの細かな撮り方や注意点を解説。今回は「光のイベント」の後編。

 

 

【基本編】

1. 特別な機材は必要なし!使用機材はコレだ!
2. カメラ設定は試し撮りで適宜確認!
3. イメージ通りに仕上げるカメラ設定は?
4. 真っ暗?トワイライト?撮影のベストな時間帯
5. 華やかに仕上がる構図は空間の切り取り方で決まる!

【実践編】

1.「ツリー&オブジェ」の前編 ツリー&オブジェは前ボケでふんわり仕上げ
2.「ツリー&オブジェ」の後編 光り輝く華やかさは多重露出機能を使って演出!
3.「光のイベント」の前編 光のカーテンで画面を埋め尽くそう!

 

撮影テクニック2

光の絨毯は広角レンズを使い、絨毯の割合を多くフレーミングする

一面に広がるイルミネーションの絨毯は、カーテン同様にそれだけを撮っても面白くない。光の絨毯はカメラを構える高さとレンズの画角、絨毯の割合、それに脇役として添える被写体が重要だ。低めのポジションから広角域で、広くフレーミングして狙うのが基本。
 

 

アクセントがないとつまらない

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上の2枚の写真を見るとわかるように、イルミネーションの絨毯は見た目はきれいなのだが、写真になるとただ点光源が広がっているだけでつまらない。何か画面のアクセントがほしいところだ。
 

 

光の絨毯の奥行きと広がりを強調するため、28ミリ相当の広角レンズを使い、三脚を低い位置に設置。画面の7割を絨毯で占めて印象を強くし、奥には光る舞台を小さく入れて構図のアクセントにした。

28ミリ相当 絞り優先オート(F11 0.3秒) +0.7補正 ISO400 WB:太陽光

 

 


上の写真と同じ位置から50ミリ相当の標準域で撮影。決して悪くはないが、アクセントに入れた奥の光る舞台が大きいために、イルミネーションの割合が少なくなってしまった。また奥行き感も少々乏しい。
 

撮影テクニック3

光のアーチは「広角レンズ」+「ローアングル」+「アーチ端から」狙って奥行きを出す

最近よく見かける光のアーチは、トンネルの奥行きを引き出すことが重要。通行人に気をつけながらアーチの中に入って、広角レンズで見上げるように狙う。アーチの真ん中で撮ってもいいが、構図に躍動感を与えるなら左右どちらかに寄るといい。
 


悪くはない構図だが、観賞者の目線の動きが中央に固定されやすいので、平凡に見えることもある。ここでは、左側に別のアトラクションのイルミネーションが透けて見えるのも目障り。
 


右端に寄ってアーチの左側を大きく写したのはいいが、奥に別のイルミネーションが透けて見えてうるさい。アーチを浮かび上がらせるためには、背景が暗い場所を選ぶことも大切。
 

 

奥行きを強調するため、アーチの左端から24ミリ相当の広角域で手前を広く取り入れて撮影。さらに、三脚を低くして見上げることで、アーチの高さや広さがより表現された。この際、地面が写らないようにするのがコツ。

24ミリ相当 絞り優先オート(F11 0.5 秒) + 2 補正 ISO400 WB:太陽光