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【紅葉撮影の超キホン!基本③】晴天?曇天?天候別に紅葉撮影に最適な設定を見極める!

紅葉シーズンがまもなくスタートする。撮影に出掛ける前に、紅葉撮影に必要な機材から基本となるカメラ設定、撮り方までをこの記事でチェックしよう。そして、基本をマスターしたら実践だ。より紅葉が映える構図や鮮やかな色の引き出し方をマスターして、オススメ撮影スポットにでかけよう。

 

 

晴天時は光線状態の見極めが大事

紅葉の鮮やかさを狙うなら、光の効果で輝きが増す晴天がベスト。ただし、光線状態によって紅葉の見え方は変わるので、その見極めが大事だ。太陽を背にした順光は、被写体に影が出にくく、平面的になりやすいので、あまり風景撮影には適さない。広い風景を狙うなら、適度な影によって立体感が出る斜光やサイド光が最適だ。サイド光では紅葉の色が艶やかになり、PLフィルターを使うと深みのある青空も表現できる。

太陽を正面にした逆光は、透過光により紅葉の鮮やかな色を引き出せ、紅葉をアップで狙うのに適している。この際、紅葉を画面いっぱいに捉えるならプラス補正、暗い背景が多ければマイナス補正が必要になる。逆光時は、レンズに直接太陽光が当たることでゴーストが出やすいので要注意。フードだけでは防ぎきれないときは、厚紙などを利用してレンズに当たる不要な光をカットすることでクリアな紅葉写真に仕上げることができる。

 

サイド光により、山の斜面に陰影ができている。サイド光は平面の写真で風景を立体的に描き出せるため、広い風景を撮るのに適した光だ。ただし、影が多いと露出オーバーになりやすいので、露出の調整が欠かせない。

70ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/13秒) -0.7補正 ISO100 WB:晴天

 

逆光を受けた紅葉の鮮やかな色を狙う。日陰の背景を選ぶことで明暗のメリハリが生まれ、紅葉が引き立ち、インパクトのある姿で捉えられた。

145ミリ相当 絞り優先オート(F8 1/160秒) +0.7補正 ISO200 WB:晴天

 

曇天の空はフレームアウトするのがベター

曇天時は、晴天時のような強い影が出ないので、紅葉本来の色を引き出しやすい。鮮やかさはないが、紅葉が持つ繊細な色あいを表現できる。これを生かすには、曇り空を画面に入れないこと。白い空を入れてしまうと、その空間によって間の抜けた印象になってしまう。広い風景として撮ることは諦めて、柔らかな光を生かして切り取りやアップに徹しよう。

曇天の拡散光により、強い影が出ることなく、カエデの優しい質感を捉えることができた。紅葉といっても橙、緑、黄など、赤以外にもさまざまな色を持っていることが伝わってくる。

66ミリ相当 絞り優先オート(F5.6 1/60秒) ISO1600 WB:曇天

 

雨天時は、葉が雨にぬれることで紅葉の艶やかさが一段と映えるようになるが、曇天時以上にテカリが強く、白っぽく写りがち。PLフィルターでテカリを取り除くことで、深みのある色を引き出そう。アップめに捉えることで水滴を生かし、雨らしさを引き出すのもおすすめだ。雨天時の撮影は億劫になりがちだが、独自性を出せるチャンス。三脚に傘を取り付けるホルダーなどを活用すると比較的快適に撮影できる。

 

雨にぬれたカエデを望遠レンズで切り取る。PLフィルターを使って艶やかな赤色を捉えられた。

200ミリ相当 絞り優先オート(F2.8 1/30秒) ISO200 WB:晴天

 

写真・解説/深澤 武