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【展望夜景の撮り方②】トワイライトの時間帯こそシャッターチャンス!

ビルやタワーなどの展望室、もしくは山頂にある展望台といった場所からはきらびやかな夜景も狙うことができます。ここでは、そんな美しい展望夜景に特化した撮り方をご紹介いたします。

 

撮影:川北茂貴

 

空気が澄んでいる晴れの日が狙い目で平日の夜がベストタイミング

高所から俯瞰で街並みを撮る展望夜景は、画面に少なからず空が入ってくるため、撮影時の空模様や時間帯が重要になってくる。空気が澄んでいる晴れた日がいちばん撮影に適した天候だ。ただし、晴れていても空がかすんでいると、描写が不鮮明になって遠くまできれいに写せない。

また、晴天時は日没後にトワイライトの空がのぞめる確率も高い。このグラデーションの空を背景として夜景を撮ると、画面の色彩感がアップしてきれいな展望夜景となるのだ。

 

基本テクニック

空が真っ暗になる前の日没から20~30分後に撮影する

展望夜景の撮影でぜひ狙ってほしいのが、夜空に夕刻の色合いが残ったトワイライトの時間帯だ。太陽が沈んで30分ほどたったトワイライト時は、夜景を撮る際にいちばんフォトジェニックな時間帯なのだ。この時間を過ぎると日が完全に暮れて、真っ暗な空になる。構図の中に暗い夜空を広く入れると、夜景の印象は弱くなってしまう。

 

撮影:清水哲朗

撮影:清水哲朗

撮影:清水哲朗

 

展望夜景は空の印象も大事

いちばん上は日没時の写真。街の明かりが乏しく、空との明暗差も大きい中途半端な時間帯。日没から20分経つと、空の色がグラデーションに染まってライトアップも開始された。さらに1時間が経過すると空は真っ暗になり、光が乏しいビルは空に溶け込んでしまった。

 

撮影:川北茂貴

トワイライトの時間帯がベスト

街夜景とトワイライトの空は格好の組み合わせだ。きれいな空と街明かりで満たされた都会は、夜景写真の王道中の王道である。この写真は、トワイライトの空がちょうど終わりをつげたころの時間帯で、完全に真っ暗になる少し手前。空が濃い青色になり、夜景映えするのでおすすめだ。

300ミリ相当 絞り優先オート(F5.6 1/320秒) ISO640 WB:マニュアル

 

応用テクニック①

湿度の低い日や台風一過のときなど空気の澄んだ日が狙い目

夜空はいつも暗いから天候は関係ない、と思っている人も多いだろう。しかし実はその反対で、大いに関係がある。特に俯瞰の夜景撮影では、日中の展望撮影と同様に空気の澄み具合が重要になるのだ。冬は比較的澄んでいる日が多いが、夏の時期なら台風一過や雨上がりが澄んでいてきれいだ。かすんで遠くの見通しが悪い夜は、俯瞰でなく下界での撮影をおすすめする。

 

撮影:川北茂貴

高い場所からは空気の澄み具合が肝心

下界では同じように見えた空でも、展望台から見渡すとその差は歴然だった。かすみの原因はホコリやチリ、高い湿度の場合は湿気など。台風一過や雨上がりはそれらが一掃されてヌケがよくなる。ただし強風のときもあるので、屋外で撮影するならばブレには要注意だ。

 

応用テクニック②

都会の撮影はビルの明かりが多い平日の夜がおすすめ

街並みの明かりの多くは、ビルやマンションの窓明かりや街灯などである。オフィスビルや官公庁の窓の明かりは、休日にはほとんど消えて寂しい夜景になるので、特に都会で俯瞰夜景を撮るときは平日が望ましい。日没が遅い夏の時期なら、仕事帰りでもトワイライト夜景が狙えるのでおすすめだ。

 

撮影:川北茂貴

明かりが多いほうが華やかに仕上がる

平日は明かりがあふれて活気に満ちているが、休日はご覧のとおり。奥の港やマンションは明るいが、手前の県庁ビルは明かりが灯らずに暗い。俯瞰だけでなく、地上から見上げて撮るときも同様のことがいえるので、撮影する曜日には気をつけよう。

 

展望夜景は、空のグラデーションを背景に入れるとフォトジェニックな撮影が可能になります。晴天時の日没後20~30分は、トワイライトの時間帯で、ベストタイミングです!ドラマチックな撮影を試みてみましょう。