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【展望夜景の撮り方①】ガラスに阻まれるきれいな展望夜景はこうして撮る!

ビルやタワーなどの展望室、もしくは山頂にある展望台といった場所からはきらびやかな夜景も狙うことができます。ここでは、そんな美しい展望夜景に特化した撮り方をご紹介いたします。

 

撮影:川北茂貴

 

展望夜景写真のよくある失敗 ×

ガラスの反射がひどく夜景がよく見えない

映り込みが激しくて、夜景がしっかり見えている部分が半分しかない。また、画面上の夜景は明かりがあってにぎやかだが、下は暗さが目立つ。

 

ここが残念 ×

①映り込みが目障り → 解決法①
②暗い部分が多くて夜景の印象が弱い → 解決法②
③夜景自体に目を引くポイントがない → 解決法③

 

ブレに気をつけながら三脚を使って低感度で撮る

眺めのよい高い場所から見下ろす夜景は、宝石箱のようなきらめきが魅力。観賞だけでは飽き足らず、誰もが写真に収めたいという気持ちになるはずです。撮り方の基本は普通の夜景と同様で、ブレに気をつけながら三脚を使って低感度で撮影します。山頂などの屋外の展望台から撮るときは、特に風に要注意です。なお、展望夜景は、広角レンズで街全体を切り取ることが多いですが、それでは光が小さく写り、暗い空間もたくさん入りがち。ここで、きれいに撮るコツをいくつか紹介します。

 

残念ポイント①映り込みが目障り
【解決法①】黒い布でカメラを覆って、映り込みを防ぐ

展望室からの夜景撮影は、無風であるうえ、空調が整っているので快適だ。ただ日中の展望撮影よりも、窓ガラスに反射する室内の映り込みが顕著に表れる。黒い布を使ってしっかり遮ろう。その際、黒布の隅に吸盤を付けておけば、手で保持しなくてすむので便利。なお、迷惑になるので使うのは撮影する一瞬だけにしよう。

 

撮影:川北茂貴

映り込みがないと描写が鮮明になる

窓ガラスにレンズを垂直にくっつければ映り込みは排除できるが、構図に制約が出てしまう。黒い布を使うときはカメラの後ろから窓にかけて、すっぽり覆うこと。光が漏れ入ると左写真のように反射が入ってしまう。

 

残念ポイント②暗い部分が多くて夜景の印象が弱い
【解決法②】光が集まっている部分をクローズアップする

広大な夜景を目の前にすると、ついつい広角レンズを使って広くフレーミングしがちだ。しかし、実際はその全景が光り輝いているわけではない。広い公園や大きな倉庫、川などがある部分は光が乏しく、それらが入り込むと写真が暗い印象になる。そんなときは、光が集まっている箇所をクローズアップすることで、きらびやかな展望夜景が撮れる。

 

撮影:川北茂貴

同じ夜景を撮っていても、切り取る場所によって印象は変わる

左の写真は、眼下に広がる街の夜景を40ミリ相当の画角で撮影したもの。奥に見えるビルや観覧車の明かりはきれいだが、画面下は倉庫や低層住宅があるために明かりがあまりなくて暗い。そこで、右写真では光があふれている部分にズームアップ。奥に見える観覧車の存在感も際立ち、印象的な夜景写真に仕上がった。

 

残念ポイント③夜景自体に目を引くポイントがない
【解決法③】画面のアクセントとなる被写体を入れる

遠くまで広がる俯瞰夜景を、ただ漠然と切り取っても冴えない仕上がりになりがち。 夜景に限らず写真全般にいえることだが、構図の中には鑑賞者を引きつけるアクセントが必要だ。 広い夜景の中で気になるキーポイントを見つけて、それを中心に構図を組み立てよう。

 

撮影:川北茂貴

タワーや高層ビルはアクセントとして最適

広い夜景風景の中でタワーや高層ビルがあれば、鑑賞者の目は自然とそこに向かう。それらを取り入れる際は画面真ん中に置くのを避け、左右どちらかに空間を設けると、広がりのある夜景写真になる。

55ミリ相当 絞り優先オート(F11 6秒) -0.7補正 ISO200 WB:太陽光

 

撮影:川北茂貴

アクセントがないときは光の密集している部分を切り取る

アクセントを見つけられないときは、思い切って光が集中している部分を望遠レンズによる超アップで切り取ってみよう。目立つキーポイントはなくても、ビル群が集中して立つ様子が、圧縮効果によってにぎやかかつ華やかに表現できる。

320ミリ相当 絞り優先オート(F11 6秒) ISO400 WB:白色蛍光灯

 

展望台からの眺望は、夜だと、よりキレイですよね。ですが、そのきれいな眺めをカメラで撮ろうとすると、ガラスの反射が映ったり、ブレたりして、残念な結果に終わってしまうことがあります。ですので、今回ご紹介した方法で、ステキ撮影に挑戦してみましょう。