機材レポート

AIまかせの写真編集ソフト「Luminar Neo」を使ってみた! ワンクリックで電線が消えた

今までの画像編集ソフトは使用者にもそれなりの知識と技術が求められたが、最近はAIの活用や新エンジンで難しい作業をサクッと行なってくれるソフトが登場している。今後のソフトの方向性が垣間見える「Luminar Neo」を使ってみた。

Luminar Neo レビュー

これまで自動では難しかった作業をAIがワンクリックで実行

人工知能「AI」を搭載し、簡単にクリエイティブな表現を可能にしたLuminarシリーズには、空の入れ替えや人物のスキン補正を得意とする「Luminar 4」と、手軽にAIによる写真編集が行なえる「Luminar AI」が存在していたが、「Luminar 4」の後継となる「Luminar Neo」がリリースされた。

「リライト」で遠近の明るさをコントロール

今回、新しいエンジンを搭載し、複雑な処理がさらに身近になった。そのひとつが「リライトAI」。AIが画像の手前と奥を認識し、それぞれの明るさをコントロールできる。逆光の補正や、ドラマチックな光の演出が可能だ。

Luminar Neo レビュー
① 通りに停めてあったスクーター。背景をぼかして奥行き感を強調した。手前のスクーターはやや暗く、奥の背景の方が明るく見える。

矢印

Luminar Neo レビュー

②「クリエイティブ」の中から「リライト」を選択すると、このようなスライダーが表示される。「近くの明るさ」でAIが認識した手前側の明るさを、「遠くの明るさ」で画面奥の明るさをコントロールできる。濃度や色温度の調整も可能だ。

矢印

Luminar Neo レビュー

③ オリジナル画像とは逆に、手前を明るく、奥を暗くした。スクーターにスポットライトが当たっているかのような、ドラマチックな雰囲気に仕上がった。ベースの画像とはまったく異なる表現が演出できる。風景やスナップはもちろん、ポートレートにも活用したい。

ワンクリックで「電線を除去」

画面内の必要ない部分の消去も簡単に行なえる。「消去」から「電線を除去する」をクリックするだけで電線が消える。従来はレタッチソフトで電線を消す場合、空など背景の微妙なトーンが不自然にならないようにするのが難しかったが、この電線除去は自然な仕上がり。ここにもAIの技術が生かされている。また撮像素子に付着したホコリ跡の除去もワンクリックだ。

Luminar Neo レビュー

① 快晴の空。順光でメリハリのある、くっきりした写真が撮れた。しかし画面右上に電線が入ってしまった。従来のレタッチソフトなどで消すことも可能だが、意外と面倒な作業になる。

矢印

Luminar Neo レビュー

②「Luminar Neo」を起動し、「調整」画面から「消去」をクリックすると「オブジェクトの除去」に「電線を除去」ボタンが出る。ブラシなどは使わず、シンプルにそのボタンを押すだけだ。

矢印

Luminar Neo レビュー

③ 電線が見事に消えた。空にムラもない。風景写真は、電線により雰囲気が壊れてしまうことがある。また建築写真でも電線は入れたくない。そうした場合に、「電線を除去」は頼りになる機能だ。これはとても便利。

専門的な知識がなくても簡単に写真編集ができる

マスクAIとレイヤーも搭載され、マスク工程を自動化。高速、かつ正確にマスクがかけられ、クリエイティブな表現がより快適にできる。そして「ポートレート背景除去AI」は人物をAIが認識し、背景を自動的に削除、別の背景に差し替えることで、オリジナルとはまったく異なる世界を作れる。

従来は、専門的で複雑な処理が必要だった作業も、「Luminar Neo」を使えば誰でも簡単に行なえる。新たな表現の世界が見えてくるソフトだ。

Skylum Luminar Neo

発売日 2022年2月17日
価格 (税込) 9,580円 (ダウンロード版/パッケージ版)

推奨環境

<Windows>

  • Windows 10以上 (64bitのみ)
  • Intel Core i5以上、AMD Ryzen 5以上のプロセッサー
  • OpenGL 3.3以降対応のグラフィックス
  • 8GB以上のRAM (16GB以上推奨)
  • ハードディスク10GBの空き容量 (SSD推奨)
  • 1280×768以上のディスプレイ

<macOS>

  • macOS 10.14以降
  • Intel Core i5以上のプロセッサー
  • 8GB以上のRAM (16GB以上推奨)
  • ハードディスク10GBの空き容量 (SSD推奨)
  • 1280×768以上のディスプレイ