機材レポート

超高画素なのに「速い」って本当? ソニー「α7R IV」の高速連写の実用性を飛行機/路面電車でチェック!

驚異の有効6100万画素センサーを搭載するソニー「α7R IV」。前回はその高画素による描写性についてレビューしたが、今回は「連写」に関しての実写レポートである。というもの、α7R IVは圧倒的な高画素機でありながら、スペック上では最高約10コマ/秒の高速連写を実現。これは正直、驚くべき数値だ。それだけバッファの容量に余裕がなければできないことであり、また書き込みスピードも試されることになる。果たしてどの程度の実用性なのか、飛行機と路面電車という2つの被写体で見ていきたい。

 

α7R IVで高速連写【飛行機編】

まずは飛行機の連写を見ていこう。

 

筆者が撮影時に使ったSDカードは95MB/sと最高速のカードではないため、連写枚数は64枚でバッファフルになってしまったが、これが最高速のカードだった場合はさらに連写が可能になるだろう。バッファフルからの解消も速く、95MB/sのカードでも書き込み途中でさらなる撮影も可能であった。連写中のシャッターの感覚は非常に軽く静かな印象だ。気がつくとドンドンシャッターが切れてしまい、あっという間に枚数がかさんでいく。

<全64枚を一気見せ!(CAPA CAMERA WEB本サイトで閲覧できます)>

AFの設定はAF-Cへ変更、バランス優先で連写テストを行ったが、気になるのはAFの性能である。バランス優先で撮影しているため合焦ギリギリでもシャッターが切れてしまうので、何枚AFを外してしまうか? 撮影後じっくり見てみることにした。結果としては、狙った場所とはちょっとだけ合焦点が違うというものが1枚あるだけで、ほかはすべてドンピシャであった。さらに驚くべくは、逆光でしかもフレアが発生しているなか、それでもAFは食らいついて放さないのである。お見事!

 

α7R IVで高速連写【路面電車編】

次は路面電車で見てみよう。

 

正直なところ路面電車は、さほど速い被写体ではないため連写テストの難易度としてはそんなに高くはない。しかし、迫りながらカーブしていく被写体なので三次元的なAFの動きが求められ、AFプログラムの正確性が試されることになる。また、被写体が迫ってくる場合、AFは加速度的に演算処理を速くしなければならないためカメラ内は大忙しとなる。しかも路面電車は結構近いところまで迫ってくる。AFはどんな動きを見せるのか?さっそく見てみよう。

<連写全59枚を一気見せ!(CAPA CAMERA WEB本サイトで閲覧できます)>

設定はデフォルトのままでAF-Cを選択、バランス優先、ピントは車体番号の「76」と書かれた数字に合わせ路面電車の動き出しから通過までを撮影した。撮影枚数は59枚で、そのうちピントが怪しくなったのは3枚。そのなかでもっともピントが怪しくなったのが次の1枚だ。

拡大してみよう。

ピントが怪しいといってもこの程度で、このあとα7R IVはちゃんと「76」と書かれた車体番号にピントを合わせていた。撮影中は小気味よく、かつ静かにシャッターが切れ、非常にスムーズに動いている印象だ。

 

EVFのフレームレートは120fpsに対応し、快適に撮影できる

筆者はEVFのフレームレートを120fpsにして撮影したのだが、やはり連写には120fpsなどの速いフレームレートが合っていると感じる。なぜなら動く被写体を狙う場合、フレーム内フォーカスポイントにしっかりと被写体の合焦させたい場所を捉え続けなければAFもうまく動かないが、被写体は常に同じ方向だけに動くわけではないことが多く、カメラの振りを少し修正しなければならないことがある。その場合、フレームレートが遅いと修正したあとにEVFに映し出される画と実際の被写体の動きにほんの少しのラグが出てしまい、カメラの振りの修正がうまくいかないときがあるのだ。

 

しかし、高速なフレームレートであれば、たとえカメラの振りの修正が行き過ぎてしまっても、EVFで見える画に細かく反映されのるですぐにフォーカスポイントを元の位置に戻すことができる。ましてや予想がつかない動きをする被写体などであれば、余計に高速なフレームレートは必要となる。

 

α7R IVは120fpsであるとともにEVFも非常に見やすく、今回の連写テストでもフレームから被写体を大きく外してしまうことがなかった。また、AF-Cの性能についても、大きくピントを外してしまうことがなかった。

 

AF-Cでピントが合わないカメラの動きでよく見られるものとして、一度合焦したあと被写体の動きにAFの駆動が間に合わず、もう一度ピントを合わせ直すために大きくフォーカスモーターが動いてEVFにボケボケの画が現れて被写体を見失ってしまったり、ピントが合うのは最初の数枚でその後はピンボケのまま連写してしまったり……といことなどがあるのだが、α7R IVはこうした動きは一切なく、6100万画素の大容量で平然と連写し続けていた。

 

以上のことを踏まえると、今回行ったテストの範疇では、α7R IVの連写機能は非常に優秀であるといえるのではないだろうか。1つ注意点として、このカメラで連写を頻繁に行うことを考えているのであれば、書き込みスピードの速いSDカードの使用を強くおすすめしたい。