機材レポート

Nikon Z7と新500mmPFレンズで飛行機を手持ち撮影!

望遠レンズを圧倒的に小型・軽量化してくれる「PFレンズ」。そのPFレンズ搭載の最新超望遠「AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR」を持ち、KEN五島さんがさっそく千歳空港に向かった。カメラは、待望のフルサイズミラーレスカメラ「Nikon Z7」。「マウントアダプター FTZ」を使って、500mmを装着した。
 

■新マウントのZ7でもフルに性能を発揮する

「マウントアダプター FTZ」により、Z7でもFマウントのニッコールレンズを使用することが可能となる。しっかりとした剛性感があり、超望遠レンズを装着してもガタつきなどは全くなく、安心してホールディングできる。

Nikon Z7+AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
 

■PFレンズが手持ちで使える! コンパクト超望遠

PFとは「位相フレネル」のことで、光の回折現象を利用して色収差を補正、劇的に小型・軽量となるレンズ技術だ。Z7と500mmPFを手にさっそく航空機の撮影に向かう。

普段は「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」をメインに使用しているが、驚かされるのはやはりその軽量さ、コンパクトさだ。重さを感じることなく自在に振り回して撮影することができる。肝心の描写は大変素晴らしく、600mmに引けを取らない見事な解像度を見せてくれる。また機体の質感、ディテールの描写も秀逸だ。1.4倍テレコンを装着しての撮影でも、画質の劣化は殆ど見られなかった。ただし周辺光量落ちが見られることがあるので、ヴィネットコントロールを併用するといいだろう。

今回は新型ミラーレス一眼のZ7も使用して撮影を行なったが、高画素ボディの性能をフルに引き出せ、なおかつ軽くコストパフォーマンスのよいオススメのレンズと言えるだろう。
 

■シャープかつ立体感のある描写を実感

Z7と500mmPFに1.4倍テレコン「AF-S TELECONVERTER TC-14E III」を装着。アフターバーナーを焚いて離陸する「第203飛行隊F-15J」を撮影。Z7のEVF越しにPFの卓越したシャープさを感じながらシャッターを切った。機体の質感やシャープさ、アフターバーナーの火炎の美しさを余すところなく描写してくれた。

(C)KEN五島

Nikon Z7 AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR(TC-14E III 使用) 絞り優先オート F8.0 1/640秒 ISO250 WB:オート

 

■時速200kmの機体も確実に捉え続ける

北海道胆振東部地震の際、百里基地より飛来したRF-4Eファントムが千歳基地に着陸してくるシーンを撮影した。Z7と500mmPFの最新の組み合わせが、約時速200kmで迫ってくる機体を確実に捉え続けてくれた。

(C)KEN五島

Nikon Z7 AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR 絞り優先オート F7.1 +0.7段補正 1/1000秒 ISO250 WB:オート

 

■テレコン装着でも解像感が損なわれない

千歳基地を離陸したT-4中等練習機を1.4倍テレコンを装着して撮影。高速で通過していくT-4だが、Z7との組み合わせで的確に追い続けることができた。テレコンを装着していても機体細部の描写が損なわれることはなく、カリカリの解像度に驚かされる。

(C)KEN五島

Nikon Z7 AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR(TC-14E III 使用) 絞り優先オート F8.0 1/800秒 ISO250 WB:オート

 

■コンパクトだから流し撮りもラクラク

新千歳空港に着陸したANAボーイング777の機首部分を1/100秒で流し撮りした。機体は逆光状態だが、美しいディティールを表現してくれている。色のりや空気感の描写も秀逸だ。

(C)KEN五島

Nikon Z7 AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR 絞り優先オート F5.6 1/100秒 ISO100 WB:オート

 

■圧倒的な軽量・コンパクトさを実現

普段使用している「AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR」と比較。600mmと500mmの違いはあるが、PFレンズによりここまでコンパクトになることに驚いた。遠征撮影などにこの小型・軽量さは大きな武器となる。600mmPFも期待したくなる。

Nikon Z7+AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
 

 

■Nikon Z 7
2018年9月28日発売予定
オープン価格(ニコンダイレクト直販価格:ボディ 税込437,400円)
[有効画素数]4575万画素 [撮像素子]35.9×23.9mmサイズCMOSセンサー(ニコンFXフォーマット) [ISO感度]ISO 64~25600(拡張 ISO 32相当/ISO 102400相当) [シャッター速度]1/8000~30秒 [ファインダー]0.5型 約369万ドット 電子ビューファインダー(有機EL) [画像モニター]3.2型 約210万ドット TFT液晶モニター(チルト式タッチパネル) [記録媒体]XQDカード [サイズ(幅×高さ×奥行き)]約134×100.5×67.5mm [質量]約585g(本体のみ)/約675g(バッテリー、メモリーカードを含む) [付属品]Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15b(端子カバー付)、本体充電ACアダプター EH-7P、バッテリーチャージャー MH-25a(電源プラグ直付け型 付)、接眼目当て DK-29、HDMI/USBケーブルクリップ、ストラップAN-DC19、USBケーブルUC-E24、ボディーキャップ BF-N1、アクセサリーシューカバー BS-1

■AF-S NIKKOR 500mm f/5.6E PF ED VR
2018年9月14日発売
506,000円(税別)
[マウント]ニコンFマウント CPU内蔵Eタイプ [焦点距離]500mm [開放絞り]F5.6 [最小絞り]F32 [レンズ構成]11群19枚(EDレンズ3枚、PFレンズ1枚) [画角]5°(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)/ 3°10′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) [絞り羽根枚数]9枚(円形絞り) [最短撮影距離]3.0m [最大撮影倍率]0.18倍 [フィルター径]φ95mm [サイズ(最大径×長さ)]φ106×237mm [質量]約1460g [付属品]95mmスプリング式レンズキャップLC-95、レンズ裏ぶたLF-4、バヨネットフードHB-84、レンズセミソフトケースCL-M5

■マウントアダプター FTZ
2018年9月28日発売予定
39,420円(税別)
[対応カメラ]ニコンZマウントのミラーレスカメラ [サイズ(最大径×長さ)]約φ70×80mmmm(突起部を除く) [質量]約135g [付属品]ボディーキャップ BF-1B、裏ぶた LF-N1

 

 

〈写真・解説〉KEN五島