機材レポート

雲台は三脚のかなめ!選ばれる雲台には精度、強度、固定力すべてが揃っていた!

3段式で3ウェイ雲台付き、高さはアイレベルというのが一眼レフ時代の三脚選びの基準だった。でも、ミラーレスカメラが当たり前になった今は、三脚に対する要求も変わっている。ミラーレスカメラにマッチする新時代の三脚選びをはじめよう。今回は、一眼レフカメラをがっちり支える雲台の選び方ポイントをご紹介いたします。

 

雲台を選ぶ際のポイント

クイックシューで撮影ポジションが自由に決まる

Point1 ボール雲台が軽快な撮影をサポート

かさばらないボール雲台が軽快な撮影に有利
細かいアングル調整能力が3ウェイ雲台の強みだが、大きさと重さは泣きどころ。耐荷重から考えるとワンクラス上のボール雲台を選んだほうがかさばらないし軽い。軽快さを重視するならボール雲台が有利と言える。

スリック SBH-525

参考価格/12,960円重さ:520グラム
耐荷重:6キロ

 

スリック SH-806N


参考価格/13,890円重さ:670グラム
耐荷重:5キロ

 

Point2 クイックシューがミラーレス一眼に最適

ベルボン PHD-65Q


手持ちと三脚を切り替えて自由に撮影できる
クイックシューはカメラの着脱の素早さがウリ。手持ちと三脚をワンタッチで切り替えられるので、撮影の快適度が大幅にアップ。最近はクイックシュー式の雲台も増えているのだ。

 

RRS スクリューノブクランプ


手持ちの三脚をクイックシューに変更できる
ネジ留め式の雲台に市販のクイックシューを併用する手もある。ただし、チープなものはガタツキやブレの原因になる。多少高くなっても精度と強度、固定力が高いものを選びたい。

 

ミラーレス機はボール雲台とクイックシューで軽快に

三脚選びの際は、雲台をどうするかという問題もある。アングル調整を細かくやりたいなら3ウェイ雲台が有利だ。重さのある機材もコントロールしやすいのでフルサイズ機や超望遠レンズを多用する人にはこちらをオススメしたい。

一方のボール雲台(自由雲台)は耐荷重が同じなら3ウェイ雲台よりコンパクトで軽いのが強みとなる。フレーミングを微調整したいときなどにはやや不便だが、軽量級のミラーレスならそれほど苦労はしないだろう。機材の重さなどに合わせてボールの動きの固さを変えられるフリクションコントロール機能を備えたものなら、重めの機材にも対応しやすい。

国内は3ウェイ雲台を愛用する人がまだまだ多いようだが、世界的にはクイックシュー式のボール雲台が主流。ジッツオやマンフロットといった老舗ブランドもアルカスイス互換のクイックシューの雲台を発売しており、国内でも徐々に採用例が増えつつある。

 

CHECK!! アルカスイス互換のクイックシューが世界標準に!

多くの三脚メーカーがアルカスイス互換を採用

ここ数年の間に、老舗の三脚メーカーがアルカスイス互換のクイックシューを採用する例が増えている。ジッツオやマンフロットのほか、スリックからもアルカスイス互換の雲台が発売されている。

アルカスイスって何?
アルカスイスは名前のとおりスイス発祥の大判カメラのメーカーで、高級タイプのボール雲台のメーカーとしても有名。その雲台のクイックシューと互換性のあるプレートやクランプが増えた結果、世界標準仕様となりつつある。

 

ジッツオ GH1382QD

 

スリック SBH-180DS

 

RRS ソニーα7Ⅱ用Lプレート

L型プレートでカメラの安定感がアップ
ワタシの愛機にはRRSのプレートを取り付けている。L型プレートは縦位置撮影時も三脚の重心にカメラを載せられるので安定感もアップするし、ホールド性が良くなるのもメリットだ。

 

Point3 フリクションコントロールを使いこなす

マンフロット befreeアドバンス


機材に合わせボールの重さ自体を調整する
マンフロットbefreeアドバンスなどの雲台のものは、ロックノブを緩めきった状態のボールの重さを調整できるタイプ。機材の重さが変わったときにも対応しやすいのがメリットだ。

 

ベルボン UTC-63


ロックノブの調整できる範囲を限定する
ベルボンUTC-63の雲台のものは、ロックノブを回せる範囲を限定するタイプ。一度調整した位置からズレにくいので、常に安定した操作性が得られるのが強みとなる。

 

CHECK!! デジタル時代も水準器があると便利!

一目で確認できる水準器が欠かせない

フィルム時代から画面を水平にするのに欠かせないのが水準器。デジタルでは内蔵しているカメラも多いが、暗いと見づらいものもあるので、雲台側に装備されているとありがたい。

 

ベルボン UTC-63

 

バンガード VEO2 265CB

 

 

写真・解説/北村智史