瑞々しい日本の新緑に心が癒やされる 古市智之写真展「皐 -SATSUKI-」

古市智之さんが「皐 (さつき)」と題して写真展を開催する。

古市智之写真展「皐 -SATSUKI-」

豊潤な日本の風景を描く

陰暦の5月のほか、沢、小さな谷、岸、界、果て、呼ぶ、告げる、などさまざまな意味を持つこのタイトルのもと、瑞々しい新緑の世界を表現した。2010年から昨年までに日本各地で撮影した作品をまとめたものだ。
「撮影地は関東や甲信越、東北が多いですね。撮り直しなしの一発勝負、初見で出会った風景ばかりです。同じ場所に通うこともありますが、やはり初めての場所だと緊張感が違います」

古市さんが求めたのは、命そのものが輝く季節にその深部を見つめ、真実の美を抽出すること。人は表面的なキレイさに目を奪われがちだが、写っていないものを感じるからこそ臨場感が生まれる。あるがままに五感で受け止めることが大事だと古市さんは語る。

写真展の会場は、この4月に設立された竹内敏信記念財団のTAギャラリーだ。竹内さんの弟子でもある財団理事の写真展を順次開催予定で、その第1弾となる。
「緑は人の心を癒やす効果があるそうなので、ぜひ癒やされに来てください」

八百万の神が宿る自然に真摯に向き合ってきた古市さん。その豊潤な日本の風景を、ぜひ堪能してほしい。

古市智之写真展「皐 -SATSUKI-」

古市智之写真展「皐 -SATSUKI-」

会期 2021年5月6日 (木) 〜28日 (水)
会場 TAギャラリー
住所 東京都新宿区下落合3-20-4 竹内敏信記念館3F
時間 11:00〜19:00 (最終日は14:00まで)
休館日 日曜・祝日
料金 無料
問い合わせ TAギャラリー (TEL 03-3953-0431)
備考 観覧は事前予約制。申し込みはWEBサイトより。
http://takeuchi-zaidan.moon.bindcloud.jp/contact.html

 

 

〈文〉鬼沢幸江