アイルランド・ディングルの本質を力強く捉えた「風と土」岡嶋和幸写真展

岡嶋和幸さんの写真展「風と土」が、2019年3月1日(金)より開催される。

 

岡嶋和幸作品展「風と土」

 

岡嶋さんがアイルランドのディングル半島を初めて訪れたのは2006年。首都ダブリンを起点にした取材で欧州最西端にあるこの岬に足を延ばした。
「20代のころから藤原新也さんの作品が好きで、小説『ディングルの入江』に描かれたディングルの光に惹かれ、いつかは訪れたいと願っていました」

そこで見た光景は小説のイメージと完全に一致していたと岡嶋さんは語る。その後も再訪して撮影を行ない、2008年、「風光」をテーマに作品を発表した。

今作は、それから10年という年月がディングルと自分にどのような変化をもたらしたのかを確かめる目的で取り組んだ。テーマは「風土」。荒涼とした土地で、露わになった素顔を捉えた。
「ディングルも自分も本質は変わっていない。風景は表情豊かで、逞しい生命の気質のようなものを感じました」

あえて悪天候を狙うなど、特に光の捉え方を工夫した。ヒツジを主役にした前作とは異なる構成で、作品は大きさに極端な差をつけた大小25点。「ものづくり」を意識し、用紙にもこだわって自分でプリントしたという。その丁寧に創り上げられた写真が放つ存在感は、岡嶋さんならではと言える。

 

■岡嶋和幸作品展「風と土」

会期 2019年3月1日(金)~14日(木)
会場 ソニーイメージングギャラリー銀座
住所 東京都中央区銀座5-8-1 銀座プレイス6階
時間 11:00〜19:00
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ソニーイメージングギャラリー銀座(TEL 03-3571-7606)

ギャラリートーク

各回とも参加無料、予約不要。

  1. 2019年3月9日(土)14:00~14:45 ゲスト:福島 晃(デジタルカメラマガジン編集長)
  2. 2019年3月10日(日)14:00~14:45 ゲスト:藤森邦晃(フォトコン編集長)

 

 

 
〈文〉鬼沢幸江