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キヤノンの方向性が見える? フラッグシップ一眼レフ「EOS-1D X Mark III」開発発表

キヤノンは、EOSシリーズのフラッグシップモデル「EOS-1D X Mark III」の開発を2019年10月24日に発表した。

EOS-1D X Mark III
▲EF24-70mm F2.8L II USM 装着時

 

「EOS-1D X Mark III」は、今年で30周年を迎えたデジタル一眼カメラEOSシリーズのフラッグシップモデル。最先端技術や最高クラスの性能を備えた「EOS-1」シリーズは、高い耐久性・堅牢性・信頼性を備えることで、スポーツや報道、スタジオ撮影など、多くのプロの要求に応えてきたカメラだ。

2019年10月24日〜26 日にニューヨークで開催されたPHOTOPLUS(フォトプラス)のキヤノンブースでは、開発中の「EOS-1D X Mark III」が参考出品された。

EOS-1D X Mark III

「EOS-1D X Mark III」の主な特徴は以下のようになっている。
※2019年10月24日の開発発表時点のもの。

 

■高感度の静止画撮影、RAWデータでの動画内部記録が可能
独自開発中のCMOSセンサーと映像エンジンを搭載し、従来機種を上回る高感度での静止画撮影が可能。動画撮影では、4K / 60p / YCbCr 4:2:2 / 10bit / Canon Log での内部記録とRAWデータでの動画内部記録が可能となっているが、画素数に関しては未発表。

 

■最高約16コマ/秒の高速連写性能
連写性能は、光学ファインダー撮影時には最高約16コマ/秒、ライブビュー撮影には最高約20コマ/秒(いずれもAF・AE追従)の連続撮影速度を実現する。またライブビュー撮影では、メカシャッターと電子シャッターの両方で撮影することができる。RAW撮影時は、従来機種の5倍以上の連続撮影可能枚数(連写時)となっている。

 

■新開発のAFセンサーとAFアルゴリズムによる高精度AF
中央画素部分の画素数を従来機種の約28倍にした新AFセンサーを開発。AFセンサーから得られる高解像な信号を解析することにより、AFの輝度範囲も拡大する。

ディープラーニング技術を使った新しいAFアルゴリズムの搭載により、追尾性能、AFの安定性が向上。ライブビュー撮影時は、撮像面の縦約100%×横約90%の測距エリアでAFが可能となる。自動選択時の測距点は最大525分割。

 

■プロのニーズに応える通信機能
開発中の「ワイヤレスファイルトランスミッター WFT-E9」(無線認可申請中) を併用することで、従来機種「WFT-E8」の2倍以上の無線通信速度で画像データの転送が可能となる。

EOS-1D X Mark III
▲WFT-E9 装着時

 

Wi-Fi / Bluetooth による接続に対応し、撮影地点の位置情報を自動的に記録するGPS機能も搭載される。ネットワーク接続に関するユーザーインターフェースも改善され、機材連携による機能も拡張される。また開発中の「リモートコントロールパンチルトシステム」による遠隔操作にも対応する。

 

■高い信頼性と操作性
ボディには高剛性のマグネシウム合金を採用して高い信頼性を確保。背面の一部の操作ボタンにはバックライトが採用される。対応メディアはCFast2.0からCFexpressカードに変更され、CFexpressカードスロットが2基搭載される。

AFスタートボタン内部に新たなデバイスを導入し、ボタンから指を離さずにすばやくAF測距点位置を設定することが可能となっている。電源は「バッテリーパック LP-E19」を使用。新設計の電力消費マネジメントにより、従来機種よりも撮影可能枚数が増加する。

 

まだまだ未発表の部分はあるものの、最先端の技術や最高クラスの性能が搭載されるデジタル一眼レフカメラのフラッグシップということで、その動向が注目される。今後のキヤノンのデジタルカメラ開発の方向性を決めることになる可能性もある機種だけに、さらなる情報の開示を待ちたい。

 

 

〈文〉柴田 誠